久高オデッセイ 第三部 風章
太古の昔から「神の島」と呼ばれてきた沖縄・久高島の現在を捉えたドキュメンタリー「久高オデッセイ」3部作の最終章。2002~14年の12年間、久高島を撮り続けてきた大重潤一郎監督の集大成ともいえる作品で、15年に他界した大重監督の遺作となった。祈りと海に生きる人々が暮らす久高島では、大昔より男は海人、女は神人と定められ、月の満ち欠けにもとづく旧暦に則って漁や祭祀が行なわれてきた。12年に1度の午年神女の継承式「イザイホー」は後継者不足により1978年を最後に途絶えてしまったが、先祖から受け継いできた叡智の種火は、島民たちの中に脈々と流れ続けていた。女優の鶴田真由がナレーションを担当。