坂本君は見た目だけが真面目
富田克也、古澤健、横浜聡子らを個性的な監督を輩出している映画美学校が、脚本家コース受講生の優れたオリジナルシナリオを映画化する企画の第2回作品。同コース2期生・鳥井雅子による、お互いになにかが欠けている教師と生徒がぶつかり合う姿を描いたオリジナル脚本を、「赤猫」「姉ちゃん、ホトホトさまの蠱を使う」の大工原正樹監督が映画化した。中学校教師の聡子は、出たい授業にしか顔を出さない生徒・坂本君に頭を悩ませていた。出たい授業への出席率は良く、勉強もできる優秀な生徒だったが、説得しても屁理屈で言い負かされ、最近では他の生徒も共謀して坂本君が授業をサボることを助け出す始末。ある日、アポなし家庭訪問を試みた聡子は、坂本君が授業をサボって家でロボット作りに励んでいることを知り……。