吝啬鬼原名:おけちみゃく,
数々の時代劇や文芸作品を手がける秋原北胤監督が、古典落語の「お血脈」と仏教書の「往生要集」を原案に、地獄から現世によみがえった豊臣秀吉と石川五右衛門が心を通わせていく姿を描いたファンタジー時代劇。1598年、天寿を全うした豊臣秀吉は死後何日もかけて閻魔大王の接見を受けるが、大量虐殺先導の罪で地獄行きを言い渡される。納得がいなかい秀吉は天国行きを主張するが、地獄に落とされてしまう。同じ頃、現世では「おけちみゃく」という額に押すだけで罪人も天国へ行けるという判子が大流行し、そのおかげで地獄に人が来なくなっていた。悩んだ閻魔大王は、地獄に落ちていた大盗賊の石川五右衛門に「おけちみゃく」を盗んでくるように命じ、同じ地獄にいた秀吉をお目付け役にする。かくして戦国時代まっただ中の1558年の現世によみがえった2人だったが……。