彼女の特ダネ又名Kanojo no tokudane
VAN新聞社のカメラマン椿八重子は東洋タイムズ社の小野田と、写真嫌いの白河首相の笑顔を撮るチャンスを狙っていた。首相の長男芳郎は天文観測を行っている変わり者だったが、ある日天文台に取材に訪れた八重子に興味をもった。チャンス到来と社の面々に励まされた八重子は美術館、公園と足しげく芳郎を誘いながら、遂に首相を写させてくれと頼むが、途中火事で泥まみれになった八重子は首相に大喝され、反対に喰ってかかる。八重子の態度に感*した芳郎は彼女に球根するが、彼の対象として自信のない八重子は本当の気持ちを隠して、彼を仕事の為に利用したのだと断った。日頃八重子を尊敬するおでん屋のお文は彼女の煩悶を見るに忍びず、天文台を訪れて芳郎に彼女に会ってくれと頼み、二人は互いの真情を知って結婚を誓うが、首相は怒って承知しなかった。芳郎は遂に家を出た。首相はもともと淋しがり屋だった。た...