壊れ始めてる、ヘイヘイヘイ
次世代の映画作家の発掘や育成を目的とした文化庁の委託事業「若手映画作家育成プロジェクト(New Directions in Japanese Cinema=ndjc)」の2015年度に製作された4作品のうちの1本。ある日の仕事帰り、コンビニで女性店員のマコトにクレームをつけている客を見かけ、気がつくとその客に飛び蹴りを食らわせていた木吉。マコトはその飛び蹴りに心をつかまれ、それ以降、木吉はマコトを笑顔にしようと、クレーマーを見かけるたびに飛び蹴りを続ける。しかし、そんな木吉の胸中で、人を蹴ることの罪悪感と、マコトを笑顔にしたいという相反する気持ちが膨らんでいき……。監督・脚本は、初長編作「ガンバレとかうるせぇ」が、ぴあフィルムフェスティバル・PFFアワード2014で映画ファン賞と観客賞を受賞した佐藤快磨。