森聞き
「森の名人」と呼ばれる人たちの人生と技を聞き書きした高校生4人を追った作品。日本のごく一般的な若者たち誰もが抱える生き難さや未来への不安を、日本が近代化の中でもっとも打ち捨ててきた山村生活の老人たちとの出会いを通して、乗りこえようとしていく。日本の中のさまざまな断絶――都市と農村、伝統的な暮らしと現代化された暮らし、世代と世代――そうした断絶を埋め合わせることの可能性を、詩的なスケッチで見つめ、美しい作品となっている。 長編ドキュメンタリー映画『ひめゆり』を監督した柴田昌平監督による長編第二作。